「ガラケーからスマホへ」初めて乗り換える際におさえておきたい4つのポイント

公開日: : 最終更新日:2013/12/22 MVNO, その他, 情報セキュリティ, 端末 , ,

2008年のiphone3G発売以降、スマホの普及率は2013年8月現在で約30%(2013,8,30日経BPコンサルティング調べ)と、若者を中心に大きく上昇を続けています。
逆に考えると、従来の携帯電話(ガラケーやフィーチャーフォンと呼ばれる部類のもの)の保有率はまだ50%以上ある訳です。
僕がちょいちょいお会いしている中小企業さんのなかでも、次第にスマホの普及率が高まっているような気がしていますが、一方でスマホのメリットや注意事項などよくわからずに購入している方がほとんどのような気がしています。
また、ガラケーを保有している方に関してはなおさらガラケーとスマホの違いをよく理解されていない印象でした。
なのでここでは、今後ガラケーからスマホへ乗り換えようと検討し始めている方向けに、おさえておきたい基本的なポイントを記載していきたいと思います。

1.料金:月額利用料は最低でも7000円程度に

softbankinternet

softbankHPより

スマホに乗り換えると、パケット定額プランに加入する必要が出てきます。パケット定額プランは各社共概ね5,000円台。これに月額基本料金が約1,000円乗ってくるので、一切通話をしなくても毎月の請求額は約7000円程度になります。


ちなみに、スマホを購入してもパケット定額プランに加入しないという選択肢もありますが、購入時にパケット定額プランに加入することを前提に、販売店が端末代の値引きを実施しているケースがほとんどなので、実質的にはパケット定額プラン加入が前提となります。
現在のガラケーで一定の通話料を支払っている方は、7000円に現在の通話料をプラスした金額が、概ねの月額利用料となります。

2.機能:電話機としての使い勝手は悪くなります

celular

はい、これは明らかです。
先ず電池の持ちは劇的に悪くなります。
ガラケーの場合、待受け状態だと1週間程度の電池の持ちが期待できますし、通話時間も3,4時間は当たり前ですが、スマホの場合(使い方にもよりますが・・・)、長くても実質2日程度しか電池が持たないのが通常だと思います。

あと、これはガラケーとスマホを語るときに重要な論点なのですが、そもそもガラケーが「電話機」なのに対してスマホは「PC」ということを念頭に置く必要があります。
確かにスマホは端末購入後にアプリ(PCでいうとエクセルやメールソフトなどのソフトウェア)を入れることができるため、カスタム面では秀でていますが、一方で、それ故に使い方によっては動作の挙動がおかしくなったり、電源がいきなり落ちたりと、PC同様の不具合が起きることが少なくありません。

また、強度という面でも全面パネルのスマホよりは、ガラケーのほうが強いといえます。防水機能に関してもそうです。

3.アプリ:アプリはスマホならではの拡張性

appli

名刺管理ソフト「eight」とIP電話サービス「050plus」

スマホのメリットという意味での大きな論点はこの「アプリ」の利用/拡張性に集約されます。
スマホのメリットというと、どうしてもインターネット(WEBブラウジング)に目がいきがちですが、インターネットはガラケーでも使えますし、メールも同様にガラケーで利用できます。
そのように考えると、ブラウジングやメールなどはガラケーとスマホの違いを語る際には大きな論点でなく、実際の大きな論点は「アプリ」ということになります。
アプリは様々なものが世界中から提供されていますので、自分に合ったアプリがあれば大変有効に利用できます。


ちなみに、参考画像は僕が利用しているアプリの一例なのです。

・スマホで名刺の写真を撮影するだけで電話帳に登録してくれる「eight」
・キャリアの音声通話よりお得に使えるIP電話アプリ「050plus」

それぞれ、ビジネス向けとして活用しています。

4-1.セキュリティ:キャリアに守られていたセキュリティから自己責任へ

security

先述しましたが、ガラケーは「電話機」、スマホは「PC」です。
ガラケーの場合は基本的に通信キャリアがメーカーに仕様を提供し、メーカーが通史キャリアの仕様に基づき製造しています。
今までですと、「通信と端末」これらはセットで通信キャリアが提供するものでした。端末に入っているOSやソフトウェアも通信キャリアの範疇です。
つまりガラケーに関わる全てのことは、通信キャリアの垂直統合下に置かれていました。これにより、一定のセキュリティは確保されていた訳ですが、スマホは基本的に水平分業です。通信部分に関してはいまで通り通信キャリアの統制下ですが、アプリや端末に関わる部分については、通信キャリアの統制下から外れています。

例えば、PCがウィルス等の要因で壊れてしまった場合、回線を提供しているNTT等の通信キャリアにクレームをつける人はいないですよね。。これと同じです。自分でセキュリティソフトを入れるなり、注意して危険なサイトを閲覧しないなりの防衛策が、自身の努力で必要となります。

4-1.セキュリティ2:セキュリティに困ったら、iphoneを選択しましょう

iponeandroid

ということで、現在ガラケーを持っている人は「どうしよう・・・。」と思わるかも知れません。
色々と複雑になってくるので、簡単に整理すると、何も気にせずにスマホを買うなら

「Androidよりもiphoneのほうが無難」

ということだけ覚えておいてもらえればと思います。


画像の説明は、大きく割愛しますが、要は「Appleがある程度のセキュリティは担保してくれている」ということで覚えてもらえれば良いかと。。

さいごに

簡単にスマホについて簡単にまとめておきます。

  •  料金:高くなります
  • 機能:電話機としての使い勝手は悪くなります
  • アプリ:スマホならではなので使い勝手の良さそうなものがあれば意味あり
  • セキュリティ:低下します。迷ったらiphoneのほうが無難です

スマホがどんどん普及し、そもそもガラケーの選択肢自体が少なくなってきていますが、最近ではガラケーに回帰してきている人も増えてきているようです。ガラケー保有者の方には、ガラケーやスマホのメリット/デメリットを把握したうえで購入機種を検討して欲しいと思います。

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