初心者は絶対に覚えておくべき!格安MVNOサービスのチェックポイント

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データ専用MVNOが一服し、最近では音声通話可能なMVNOがトレンドになりつつあります。実際、どのMVNOキャリアの料金を見ても、大手キャリアの利用料より割安です。
そのようなことから、次に携帯を買い替える時はMVNOを視野に入れている方も多いのではないでしょうか。

ただ、本当にMVNOに切り替えてもよいのか?

僕自身、MVNOには期待感を持っていますが、一方で既成概念のままMVNOサービスを契約するのは危険だとも思っています。
ここでは、初めてMVNOを契約しようと考えている方向けに、最低限知っておいたほうがよいであろうMVNO選びのポイントを解説してきたいと思います。

 

利用できるパケットの容量は適切か?

現在、大手キャリアが提供するLTEパケットサービスは月定額プランで7Gの容量が基本となっています。
一方、ほぼ全てのMVNOでは、それ以下の容量を基本としています。たとえば月額1,000円程度のプランでは、どのMVNOでも月1Gの容量となっています。ご自身のパケット利用量を把握したうえで、検討してみましょう。

NTTcomの調べによれば、約70%のユーザーは月間のパケット量が1G未満らしいので、多くの方は1Gプランで概ね問題なさそうですが、検討の際には、オンライン料金照会等で現在の携帯のパケット通信量を確認したほうがよいでしょう。

なお、この月額上限を超えた場合はどうなるのか?

この場合、一切パケットが使えなくなることはないので安心ですが、通信速度が大幅に制限される(128kbps程度)ので、実質メールの送受信程度しか利用ができなくなってしまいます。(ウェブブラウジングも出来ますが、激しく遅いです)

そもそも音声通話がIP電話やPHSのケースもあり

僕らが普段使っている携帯電話は090や080の番号が多いと思いますが、MVNO事業者が提供する音声サービスは携帯電話回線網とは異なる回線網を使っているケースもあります。

IP電話のfreebitmobie

freebitmobileは、端末とセットでデータ通信(500~600kbps,容量無制限)・音声基本料込みで月額2,160円から利用できる格安MVNOサービスですが、音声通話は一般の音声通話網ではなくIP網(インターネット電話)を利用した、050番号が付与されるいわゆるIP電話となります。
僕自身、NTTcomのIP電話である050plusも利用していますが、やはり通常の携帯電話網を利用した通話と比べると音質が安定しない印象です。
freebitmobileの場合、毎月1,029円を追加すれば090や080の番号も付与され、ドコモの携帯電話網を利用した通常通話も可能ですが、その分、月額利用料も多少上がってしまうことは覚えておくべきでしょう。

Y!モバイルはPHS

もともとY!モバイルの前身はウィルコムとイーモバイルです。
Y!モバイルの音声通話はウィルコムを踏襲していますから、携帯電話網ではなくPHS網となります。PHSが悪いという訳でもないですが、やはり携帯電話網と比べると、エリア的には、やや不安定です。

 

大手キャリアでは当然無料の通話が無料でない?使えない?

やや地味な話になりますが、110や119、なんかの、いわゆる3ケタ番号や、0120や0570等特殊番号に対する扱いが各MVNOサービスによって異なってきます。
一般に、110番や119番は通常であれば無料通話ですし、0120の場合はフリーダイヤルですから無料です。
ただ、これもIP電話ですと様子が異なります。
ちなみにfreebitmobileの場合上記の番号は一切通話不可となります。
やっかいなのは、このあたりの説明は各MVNOのホームページにきちんと説明されていないということです。
特番自体、頻繁に利用するシーンはないかと思いますが、気になる方は必ずMVNO事業者に確認したうえで検討したほうが良いかと思います。

 

格安端末のスペックには要注意!

で、最後にこれなのですが、最近ではSIMカード単体ではなく、端末も込みで提供するMVNOサービスが増えてきています。
格安なので端末も安価なラインを揃えているケースが多いのですが、色んなユーザーのレビューをみても、あまり芳しくないようです。

動きが遅い

搭載されたメモリやCPUの性能に起因していますが、パソコンと同じようにこのスペックが低いと端末価格は安くなるのですが、動きがもっさりして快適性が失われます。
また、使用中に固まったり、電源が落ちたりと、電話機という特性を考えると、致命的な不具合の発生要因にもなります。

データ保存容量が小さい

写真や音楽を保存する際には、データ保存容量がポイントになりますが、格安端末の場合、この容量が少ないケースが多いです。

バッテリーの持ちが悪い

格安端末の場合、基本、バッテリー容量は短いです。

最後になりますが、基本的にMVNO事業者は大手キャリアと比べるとサポート体制が貧弱なケースが多いので、ここは注意です。たとえば、端末に不具合が生じた場合、近くのショップで修理に出す、その間は代替機を貸し出してもらう、等のサポートは期待できません。

現在多くの格安MVNOは「シンプルで安い」という表現でアピールしていますが、一方でユーザー側は、既存の大手携帯電話事業者で利用してきた経験則からの既成概念で考えてしまうと思わぬ落とし穴が待っている、ということを認識したうえで、MVNOの契約を検討していきたいですね。

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